不労所得の意味
不労所得とはそもそも何でしょうか?
デジタル大辞泉によれば
不労所得とは働かないで得る所得。利子・配当金・家賃・地代など。⇔勤労所得
と説明されています。
【勤労所得】その名の通り、公務員や何らかの企業に努め、または自営業などで働いて所得を得ることです。
【不労所得】自らが働くことなく得る所得になります。
デジタル大辞泉に説明されているように、利子、配当金、家賃や地代など、資産を金融商品や不動産に投資して、リターンを得たり、賃料や地代を得たりすることを指します。
不労所得というと、人のことを考えずに自分勝手に利益をむさぼるとか、社会に貢献していないとか、ネガティブなイメージがあります。
けれども、もし、あなたがお勤めの会社が倒産したり、ケガや病気で仕事が続けられなくなってしまったり、リストラの対象になってしまったとき、給与所得だけだったら生活を支えることができますか?
失われた10年(バブル崩壊後日本経済が停滞した時期)を過ぎてもなかなか経済は上向きにはなりませんでした。ものが余って売れない時代、グローバル化の中で競争にさらされ、社員の年金が負担になっている企業。既存の常識が通用しない時代になってきているのかもしれません。
そんな状況から大企業でも副業が認められ始めています。では不労所得にはどんなものがあるのでしょうか?
不労所得の種類 不労所得を得るにはどんな方法が?
では、私たちが得ることができる不労所得ってどんなものがあるのでしょう?
利子収入 | 利子収入は一番身近かもしれません。預貯金に付く利子ですね。まとまったお金があれば利子も多くなります。とはいえ、0金利どころかマイナス金利の昨今、100万円を預けて100円の利子となると増えるのを期待するのは難しそうですね。 |
配当収入 | 配当収入は、株などを所有している場合、所有株数に応じて配当を得ることができます。 |
不動産収入 |
不労収入と言えばコレをイメージされる方も多いのでは? 不動産収入です。マンションやアパートを所有して貸し、家賃収入を得る形です。最近よく見るコイン駐車場やコンテナなどもこのタイプですね。 親の遺産を相続して不動産を得て不動産投資を始めるケースも多いようです。初期投資が大きいことと、ランニングコストがかかること、ニーズがあるか、地の利があるか、など見極めが難しいこともありそうです。 |
印税収入 | 印税収入は、著書や楽曲、映画、演劇など、売れるたびに○%など一部が払われる収入です。最近は電子書籍も普及してきているので、本を書いたり音楽を作ったりして印税収入を得ることも可能かもしれません。才能が求められる分野とも言えます。 |
アフィリエイト収入 |
アフィリエイト収入は、Amazon アソシエイトやGoogle アドセンス、A8ネットなどアフィリエイトサービスプロバイダに登録し、提供される広告案件を自分のホームページやブログなどで紹介し、売り上げにつながると一部がアフィリエイターに支払われるタイプの収入です。 初期費用はインターネット環境とサイト構築費ぐらいで、無料ブログを利用する場合はほぼノーリスクで始めることができます。ただし、始めるのは簡単でも稼ぐとなると話は別で、アフィリエイターの力量が問われる世界ともいえるかも知れません。すごく稼ぐアフィリエイターがいる一方で、年間数千円も稼げないという人も多いといわれています。ほぼノーリスクでスタートできるので、サラリーパーソンの副業として取り組む人も多いのですが、努力と根気、そしてスキルも必要なビジネスと言えるかもしれません。 |
ネットワークビジネスなど権利収入 |
ネットワークビジネスは権利収入の一種です。労働に対して一時的に支払われるのではなく、継続的に生まれる収入源と言えます。 上記の家賃収入、太陽光発電収入(売電)、駐車場収入、印税収入も権利収入の一種ですね。 |
身近な所では、こんな感じでしょうか。取り組みやすさ、資金的な状況で、スキルの要不要で取り組めるものは決まってくるかもしれません。あなたにピッタリくるものはあったでしょうか?
不労所得と副業は違う?
不労所得の種類を見て、「あれ?副業と似ている?」と思った方、いらっしゃいますか?
確かにFXや株は、副業として取り組む人も多いですし、アフィリエイトやネットワークビジネスも副業として認知されていますね。最近では仮想通貨(正式には暗号通貨)もニュースになったりしたので、デビューした方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただ、副業も金融投資系から、セミナー講師やコンビニ副業、せどりや物販、土日だけ結婚式司会など本当にたくさん種類があります。
が、本業で毎日疲れて帰ってきて、休みの土日も働く・・・というとかなり厳しいですよね。体を壊してしまうかもしれません。
それに対して、副業の中でも権利収入は最初収入が入る仕組みを作るまではなかなか大変ですが、いったん収入が入るようになれば、あなたが実際に動かなくてもお金が入るのが権利収入、不労所得といえるでしょうか。
同じ収入を得る手段として考えられる不労所得と副業、まったく一緒とは言えないかもしれませんね。いずれにしても、今の不安定な時代、給与だけに頼らず新たな収入の柱を作っておくと将来安心かもしれません。