そもそもねずみ講って?
よくアムウェイはねずみ講じゃないの? と言われたりして友人や知り合いの人に拒絶されると、そこから先人に紹介するのが怖くなると聞きます。
アムウェイ=ねずみ講みたい、友達をなくす、嫌われる
そんな風に刷り込まれたので、私は知り合いに薦められお付き合いで登録したものの、ディストリビューターであるということは一切表に出すことなく買うだけのショッピングメンバーとして籍だけ置いて居ました。おそらくその当時、私のようなかくれディストリビューターは結構いたのではないかと思います。
でも、そもそもねずみ講って何なのでしょうね。
フリー百科事典「ウィキペディア」によれば
ネズミ講(ネズミこう)とは、後に無限連鎖講と呼ばれることとなった連鎖配当組織のことである。ネズミ講の「ネズミ」はねずみ算式に増幅することの例えで、「講」自体に悪い意味はあまりない。現在の日本では、無限連鎖講の防止に関する法律によって該当するものを罰則を持って禁止している。
うーん、今一つ伝わってこない・・・
ねずみ講と名付けられた理由は、AさんがBさんに紹介、紹介されたBさんが今度はCさんに、と無限に組織が広がっていくからですよね。なんの罪もないネズミさんたちが悪い組織の名称に使われるなんてちょっと迷惑な話ですね。数が膨れ上がるイメージは理解できました。
では講って何なのでしょう?
またまたブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 によれば
本来は仏教の講話を聞くために集る人々の集会を意味したが,や がて信仰とは無関係の同志的結社をも意味し,地縁的な組と並んで,村落社会や都市の伝統社会における結合の単位として機能するようになった。
ま、いうなればグループとか組織ということでしょうか。
つまり無限に紹介によってグループが増えていくシステム=ねずみ講?
あれ、ちょっと待ってください。
現在の日本では、無限連鎖講の防止に関する法律によって該当するものを罰則を持って禁止している。
ということは、日本では違法ということになりますね。
アムウェイビジネスはねずみ講?
それでは、アムウェイ=ねずみ講=違法なのでしょうか。調べてみるとアムウェイの公式サイトがヒットしました。
以下はアムウェイ相談室の回答です。
アムウェイはねずみ講ではありません。
ねずみ講とは一般的に製品が介在しない、金銭の配当のみを目的とした組織を指し、最後はビジネスとして破たんすることから、法律で禁止されています。
そもそも、ねずみ講の仕組みを明らかにしていくと、まず自分が金品を出して組織に加入し、親会員になります。親会員となったら次々と子会員を集め、会費などの名目でリクルート料をとって、収入をあげます。つまり、勧誘自体が自分の収入になり、一般的に製品は介在しません。
アムウェイ・ビジネスは、こうしたねずみ講とは異なり、人から人への製品の流通が成立して初めて収入を得る仕組みです。したがって、勧誘自体が自分の収入になることはなく、対面で製品を紹介・販売することで初めて収入を得ることができます。製品の紹介や販売に当たっては、品質の高い製品を紹介し、紹介された人も納得して製品を購入していることから、現在まで多くの方に広まっています。
また、対面式で製品を紹介・販売することで、たくさんの人が自由に収入を得る機会を提供するビジネスモデルとしても認められています。日本の法律にものっとっており、「特定商取引に関する法律※1」で規定されています。
なるほど、とても分かりやすいですね。
商品が介在せず勧誘して組織を広げていく 違法=ねずみ講
質の高い商品を介在して、紹介された人も納得して商品を購入 さらに多くの人が収入を得る機会を提供するビジネスモデル。 合法 = アムウェイをはじめとしたビジネスモデル
結論 アムウェイ ≠ ねずみ講 ≠ 違法
で、刷り込まれた固定のイメージは、無理解からくる誤解や偏見だったわけですね。
アムウェイがそれでも嫌われるのはなぜ?
我が家は転勤族です。転勤族にとってその土地に住んでいる間はその土地で築き上げた人間関係はとても大切です。実家から遠く離れているので、「遠くの親より近くの他人」というように、いざという時(例えば子どもが病気、母である自分が病気など)、病院へ車で送ってもらったり、代わりに買い物を申し出てもらったりと周囲の人に本当にいろいろ助けてもらっていました。
「あの人変なこと始めたみたい」「ねずみ講みたいなこと薦められるらしいよ」「なんか誘われたら面倒だから誘うのやめておこうか?」
当時幼稚園のママ友達の中で、ディストリビューターとして頑張っていた人はこんな風にうわさされていました。ある意味嫌われていたといっても過言ではなかったと思います。
だからこそ、絶対に紹介なんてできませんでした。転勤族にとって良好な友達環境は不可欠ですから。嫌われたらその土地でとても壱岐ずらくなってしまいます。私もかつてお付き合いでディストリビューターになったものの、結局幽霊会員(部活の幽霊部員みたいな存在?)になっていました。
けれども、アムウェイ ショッピングメンバーになる人が多い理由に驚いた件
で登場したママさんディストリビューターのように、紹介者のグループを構築してとても豊かになった人もいます。
商品の質もよく、不労所得を得て金銭的に豊かになるチャンスもあるというよくできたビジネスモデルで、2017年度の売上 101,001百万円 .ディストリビューター 約 67 万組. ・アムウェイ ショッピングメンバー数. 約 5.5 万組 日本では1979年に参入し、1999年に無借金経営で自社ビルを設立というすごい企業でもあります。
それでもこれほど評判が悪いのは、もしかしたらこんな理由なのかも・・・
- 友達にアプローチしてしまう
- 間違った紹介をする人がいる
- そもそも紹介するのが難しい
- 友達にアプローチしてしまう
アムウェイをはじめとするネットワークビジネスに参加すると、多くの場合友達、知り合いなどを100人リストアップしなさい と言われたりします。
多くの人は、100人も知り合いはいません。(いるかもしれないけど)だから友人知人に手あたり次第アプローチします。
が、特に日本ではお金がらみの話は「がめつい」「はしたない」などタブー視されることが多いですね。だからそもそも論として、友達知り合いにお金がらみの話をする時点でアウト(=嫌われる)ということですね。
- 間違った紹介をする人がいる
商品を使ってよかったよ と紹介していくビジネスなのに、買わせてしまう人がいる。よく疎遠だった友達から急に連絡が来たと思ったら無理やり登録させられて買わされた なんて聞きますね。
簡単に稼げるとあおって登録させられたけど、実際には口コミの難しさもあって稼げないのに在庫を抱えることになったというのもよく聞く話です。中にはクレジットカードで大量在庫を抱えたけれどさばけなくて借金ばかりが増えてしまったなんてことも。
無理やりセミナーに連れていく。興味がないのにセミナーに連れていかれたら、一種異様な盛り上がりに、かなり引かれてしまうでしょう。
これらに共通するのは、強引さ。
それに加えて、友達を友達とも思わず、利用してしまっている感が友達にしっかり伝わってしまうことも嫌われる原因なのではないかと思います。
「友達だと思っていたのに買わされた、裏切られた」そうした失望感が拒絶や嫌悪を助長してしまうのではないでしょうか。
- そもそも紹介するのが難しい
報酬などのシステムがわかりずらいので、中途半端に伝わってしまうとねずみ講と思われたり、高い商品を売りつけられた、と誤解されたり、果てには友達を失うことになるわけですね。
もともとのビジネスモデルは、紹介で成り立つ保険などの代理店ビジネスやアフィリエイトのビジネスモデルと同じです。参加の仕方次第では金銭的なゆとりと人脈と自由な時間を得ることができるのではないかと思います。
口コミなどの相互コミュニケーションは本来相手への思いやりや共感を必要とします。そしてこの相互コミュニケーションこそ人間がAIなどの人工知能に勝る部分なのではないかと思います。
健全な紹介拡散と偏見にとらわれない正しい理解がこれからの時代に希望をもたらすかもしれませんね。
これからに期待したいと思います。